2018年7月13日金曜日

東広島市が出した市全域の避難指示は、果たして、市民全員に対して出されたものなのか?

もしも、「たられば」が許されるのであれば、7月6日(金)の天気が、写真のように夕焼けが見られるような空模様であったら、今回のような被害は出ていなかったと思いたいです。

私が住んでいるところは、東広島市八本松町で、市中心部から西に約5km離れたところです。
今回の大雨では、7月6日の19時40分に大雨特別警報が出ています。東広島市では、19時45分に「避難指示(緊急)」を出しています。

避難指示の市民への伝達方法が明らかになっていないですが、テレビを見ている限り、他の市や町が避難指示を出しているという報道はありましたが、東広島市が避難指示を出しているという報道は、当日は気がつきませんでした。
私が知ったのは、19時50分に市からの防災メールを受信したからです。その後直ぐに、避難所開設のメールも受信しています。

7月7日(土)の「東広島では、避難指示が出たけれど、実際に、避難の決断は難しい。」で紹介していますが、避難をすべきかどうするかを悩みました。その結果、安易な自宅避難を選択し、結果論としては問題が無かったので、ホットしているのが実情です。
東広島市民の何割の方が今回の避難指示を知っていたか不明ですが、もし、市民の全員が避難をしていたら、市役所はどのような対応をしていたのか、疑問を感じています。

最初の避難所開設のメールを見ると、避難所の数が非常に少なかったです。合併前の町ごとに1カ所でした。八本松町では、八本松地域センターが指定されていました。もし、避難をするとすれば、基本的には、市が指定した避難所となるので、当時、避難をするのであれば、この八本松地域センターになったと思いますが、我が家から2.4kmも離れています。途中の道路では、土砂災害特別区域の指定箇所もあります。

八本松町の住民の人口は、市の最新情報によると、28,927人となっています。当日、旅行や出張の人も居たはずなので、それらを考慮すると、23、000人から25,000人が居たのではないかと考えられます。
これだけの人の数が、全員避難所に行っていたら、恐らく避難所は混乱をしていたのではないかと予想されます。大雨が降っていたので、車で行くであろうと思いますが、100台以上の駐車は難しそうです。

何故、最初からもっと多くの避難所の開設を考えていなかったのでしょうか。我が家の近くには、川上地域センターがありますが、当初は、近くの小学校や中学校も含めて避難所として開設されていませんでした。
これらのことを考えると、市自体も市民の全員が避難しないだろうと考えていたものと予測できます。

今回の雨は、過去に例を見ないほどの豪雨だったので、誰もが予測を遙かに上回る出来事だったのだと思います。経験の無いことは、誰しも判断に迷うものだと思います。
ここでは、私が住んでいる東広島市の出来事を紹介しましたが、大半の市や町でも同じ状態だったのではないかと思います。

マスコミや専門家は、警報や避難指示が出たら危機感を持って避難をしなさいと簡単に言いますが、現実には、簡単に避難ができるものではありません。
  本当に災害は起きるのか。
  どのような災害が起きるのか。
  我が家が災害に巻き込まれるのか。
  いつ災害は起きるのか。
どうしても、これらのことを考えてしまいます。

避難指示が出ても、避難所の実態がよく分かりません。
  避難所は何処にあるのか。
  避難所には駐車場はあるのか。
  途中の道路は大丈夫なのか。
  避難所は、本当に安全なのか。
  何を持って行くべきなのか。
  いつまで避難をすることになるのか。

いざ、本気で避難を考えると、現実には色々な問題が出てきますが、これらの問題を解決するにはどうすべきかは、専門家もマスコミも解決策を言ってくれません。ただ、「避難をしなさい。」だけです。言うだけなら、誰でも言えることです。

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