私にとっては、手術は初体験なので、手術が済んだ後のことは、全く想像できていませんでした。まず、病室に戻ると、両足に、空気式のフットマッサージのような装置が取り付けられました。手術の直後は動けないので、所謂、エコノミー症候群防止の為のようです。ホントに、当日は動けませんでした。特に、術後3時間は、全く動いてはいけないということで、起き上がることのみならず、寝返りすらしようとすると、傷口が痛くて動けないのが現実でした。
術後1日目は、朝食後早々に看護師さんが来られて、足に取り付けられている装置が外されて、「はい、歩きましょう。」ということになりました。手術支援ロボットを使った前立腺全摘手術は、術後に、腸などの合併症が起きる可能性が有るということでした。それを防止するために、歩くという軽い運動が良いのだそうです。そのために、膀胱に差し込まれた排尿用の管とバック、内臓の出血を排出するドレンとバックを携えて、病棟の長い廊下を何度も何度も歩きました。
術後3日目には、ドレンを外して貰えました。これで、廊下の歩行運動が少し楽になりました。その時には、まだ、ベッドでの起き上がりやクシャミをした時には、お腹の傷口が痛くて痛くて大変でした。痛みが、ほぼ無くなったのは、術後5日目頃でした。
術後6日目で、やっと膀胱に差し込まれていた管を外して貰えました。後遺症の尿漏れがあるものの、廊下の歩行運動が非常に楽になりました。度々歩いていたので、看護師さんが驚いていました。主治医の先生は、「努力すれば、その分だけ、必ず、報われますよ。」と言われたので、その言葉を信じて廊下の歩行運動と、尿漏れ対策用の骨盤底筋体操に励みました。その甲斐あってか、当初退院日は術後10日目だったのですが、結局は、術後8日目に無事に退院することができました。
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